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伝統のイスラエル その1
石川敬子フラメンコ教室、舞踊科主任講師の棚原美和(アンディーナ)です。
今日は以前ブログでもお伝えしていましたイスラエル・ガルバンの公演を観に名古屋に行きました(^^)
【SOLO】という作品だったのですが………
ポチっとから
◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
フラメンコダンサーの両親の下、早くから正統派フラメンコ舞踊手として活躍したイスラエル・ガルバン。
1994年よりマリオ・マジャが芸術監督を務めるアンダルーサ・ダンス・カンパニーに所属し、「天才」「革命児」「アバンギャルド」等の賞賛を欲しいままにする。
1998年からはクリエイションに専念するため自身のカンパニーを創設。
スペインのセビリアを拠点に世界中で活躍。
2007年初演の『SOLO』は、ガルバン自身がたった1人で、フラメンコを構成するすべての役割を担う極上のソロ作品。
物語を排し、フラメンコのエッセンスを徹底的に強調することで、その本質を浮き彫りにする。冷酷なまでに精密なテクニックが空間を切り裂き、身体から溢れるリズムは圧倒的なパッションを現前させる。
◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎◎
さて、愛知芸術文化センター小ホールで開催されたのですが、舞台も客席も大きすぎず、小さすぎず………
客席は舞台を囲むような形状になっているので、緞帳とかありません。舞台も壁も真っ黒、『大黒』でした。
舞台の上を見ると照明も最低限の普通の灯り、どんな感じになるんだろうと考えていたら開演ブザーが鳴りました。
大抵の公演では、ブザーが鳴ると客電が落ちて舞台の照明が変わりますが、全く変化しない(・・?
今のは本ベルとは違うんかなーと思いつつも、客席もシーン………まだ照明変わらず………ブザーが鳴ってからどれぐらい経ったのでしょう。。。
かなり経ってから舞台袖、上手側の客席の出入口からイスラエルが登場し、客席から遠慮がちな拍手の中、舞台のセンター奥(壁側)に立ちました。
出で立ちは黒の半袖Tシャツに黒のパンツ、いつものイスラエル・ガルバンです。
軽く会釈し、聞き取れなかったが日本語で一言挨拶をし、パルマを叩いて始まりました。
会場に入った時と同じままで………
舞台の照明もなく、客席の灯りも消えずです( ゜o゜)
えー(゜ロ゜)このまま始まるんやーと内心ビックリしました。
ギターも歌も何もない!のにです(..)
ところが始まってすぐに………
あれ?何やろう?この感じ………
何故か『茶道』を感じたのです。
茶道の事全くわからないし、お茶会に参加もしたことない私ですが、何となくですが茶道に対して持ってるイメージ………
茶道の【無駄のない一連の所作】。
その中には静寂の中でお茶をたてて客人に出すまでに発する音も含みます。
何かそれに見えたのです。
因みにイスラエルの踊りに茶道の動作は全く入っていません……(笑)
その後、舞台の中央に出てきて足の音も巧みに鳴らし全身で「うたう」イスラエル。
コンテンポラリーなども組み込まれた、イスラエル独自の動きが繰り広げられました。
途中、何度か客席を踊りながらすり抜けるシーンもあり、間近でイスラエルを感じれました。
私が勝手に感じたものでは、宇宙遊泳しているようなとことか、サッカーをしているようにも感じたのもあります(^^)
これ一体どうなるのーと思いながら見始めたのに、あっという間のノンストップ45分間でした(゜ロ゜)
そして、始終感じたのが実は日本特有の美=【わびさび】 だったのです。
和風な動きなんてしていないんですよ。
イスラエル自身の身体が自由になるところを追求した、『徹底して無駄なものを削ぎ落とした流れるような美しい動き』が
【わびさび】を彷彿させるのでしょうか………(・・?
何せあの独特の動きやのに【伝統】が見えるのです!!!!!!
シンプルな、衣装と呼べないような衣装を纏っているのも納得です。
イスラエルの舞踊には"着飾るような衣装"は全く必要ないのです。
フラメンコの"革命児"イスラエルの、斬新でありながら何故か「和の伝統」を感じたアンディーナでした。
そして、終演後に主催者の方がインタビュー形式のトークショーが、この後ありますので、お時間許す方は残って下さいとの事でしたので、もちろん残りました
(つづく)
※今日の写真は、イスラエルを観に行った岐阜ちゃん&大阪組。
タイ料理店でハイ!パタター\(^o^)/
ごきげんよう♪
2016年 10月 8日
(石川敬子フラメンコ教室) 2016年10月 9日 01:03