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石川敬子フラメンコ教室

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アンディーナのスペイン珍道中記 その5 「神々の宴」

アンディーナのスペイン珍道中記 その5 「神々の宴」

アンディーナ(棚原美和)です♪

アンヘリータ・モントージャのフェステーラが始まり、何だか夢の中のような不思議な気持ちで見ながら、心中は、ファロ達は私達の事が心配になって、マラガのホテルに戻ったのだろうか?

だったらファロ達はファロ達で、私達がどこに居てるのか心配だろうから、戻った方がええんやろか?とか、気が気じゃない状態でしたが、私達まで戻ったら、今回のスペインの目的が台無しになるし、私がしっかり観てスタジオで待ってる皆にも伝えないと!!!

とにかく連絡は公演が終わってからと気持ちを切り替えて舞台に集中しました。私達は、一番後ろで立ち見していました。

舞台上手にギタリスト2人。

舞台下手にパルマが2人、カルメリージャの妹の方のローレと、私の名前の由来である、アンディーナ(ローレyマヌエルの方のローレの妹)

そして、アンヘリータのブレリアが終わると、パーカッションとカンタオールのファン・ホセ・アマドールが登場。

ファン・ホセが登場ということは……

次はカルメリージャが踊る!!!

(≧∇≦)(≧∇≦)(≧∇≦)
間に合ったーー!!!と、喜んでいたら、

『先生ーーー!!』と、ファロが客席から上がってきたのです。

「宏輝くん!w(゜o゜)wいつ入ってきたん?良かったーー(ToT)(ToT)(ToT)」と、本当に心から安堵し、やっと血が通ったような感じでした。

『僕達、最初から居てました!とにかく席取ってますから、こっちです!』と、先導してくれ、私達は前から3列目のセンターの通路からすぐの席に\(^-^)/

とにかくファロ組に会えた事が嬉しく、そして、いよいよカルメリージャの登場です。

ファン・ホセ・アマドールの歌声で一気に会場の空気が変わり、そこへカルメリージャが上手から両手を顔の前で合わせてパルマを叩きながらいつものように登場……

まさに、【女神】の登場でした。

赤に近いオレンジのシンプルな衣装の上に黒のフレコ付きの羽織ものを着ていて、
まるで、天女の羽衣のように見えました。

演目はソレア。

ファン・ホセの唄に重ねいくようなバイレ、カルメリージャは"振り"を踊るのではなく、その時その時の瞬間で感じたものを身体で唄うのです。

ファン・ホセとカルメリージャが繰り広げる穏やかな【安堵の世界】が会場中を包み、異次元の空間に足を踏み入れたかのような錯覚に陥りました。

そして、カルメリージャの凄まじい足でのジャマーダでテンポが変わり、ソレアポルブレリアに!客席から、歓声と大拍手が起こり【歓喜の世界】へと一転しました。

カルメリージャがレマーテを決める度、客席からはハレオと拍手が!!

そして、フィナールでは、ファン・ホセも前に出てきて唄い、カルメリージャと共に去る姿は感無量。

神と女神の共演を目の当たりにしたのです♪ヽ(´▽`)/

そして、遂に!いよいよ!

ローレ・モントージャの登場。

スカートの真ん中はスリットが入り、裾が長めの真っ赤の衣装でした。

バック陣は、ギタリストのホセだけが残りました。

カルメリージャの女神とは又違う神の登場という感じがしました。素朴なんだけれども、空気がしまるというか…………ビデオやyoutubeでローレの映像だけを見ていた時から感じていた、独特の空気感を身に纏っていました。

そして、ギター1本と歌声1つで始まり、この世ではない世界へ私達を連れて行ってくれたのです。ローレのソロはお馴染みのナンバーを歌ってくれました。(題名ど忘れして出てきません(ToT))

ローレの声は、CDを出していた全盛期の時代と変わらない透明感がありながら、年輪を重ねた味わい深いハスキーさが加わり鳥肌ものでした(T-T)

数曲のソロの後、モントージャが全員登場!!

センターに赤の衣装のローレ。

下手のセンター側から、

カルメリージャ、アンヘリータ、アンディーナ、ローレ、アルバの5名が、黒の衣装でズラリと並ぶ様は圧巻!!!!

もう、座ってる姿だけでもカッコいい
O(≧∇≦)OO(≧∇≦)O

ローレがブレリアをやりますと言って、
ギターのミュートから始まり、耳馴染みのファルセータ……【Romero Verde】です。

そして、一糸乱れぬモントージャのパルマが加わり!!!

ウギャーたまらん!たまらん!たまらーん!!!!!!!!!!!

最高すぎー(*≧∀≦*)(*≧∀≦*)(*≧∀≦*)

アドレナリン出まくりーー♪

あー、もう何これ!神々の宴やん!

最高過ぎです。。。。

そして、2曲目タンゴでしたが、聞いた事あるような、ないような……
ローレの独特のアラブ調の音階が入り、そこにモントージャのコーラスが加わり、これぞ【ファミリアモントージャ】の世界でした。。。

3曲目はブレリア、これまたよく知ってる曲ですが、タイトル忘れましたー(°▽°)
とにかく、パルマの入り方と、リズム、音色がたまらんのです(*≧∀≦*)

そして、いよいよラストは
今回の公演のタイトルでもあります、
【Cabalgando】私の今回の一番のお目当ての曲です。

私にとって"Cabalgando"はフラメンコの中で、いやいや、全てのジャンルの音楽の中においても一番の名曲だと思っている曲なのです。

…………言葉には出来ない感動でした。

本当に天界を覗いて、神々の宴を見せてもうた感じでした。。。

いつか、あそこに行きたい、辿り着きたい…………

ふと見上げると『Blue Moon』が……

何とかCabalgandoは見れたので、本当に良かったなーと思いながら、

神様からの試練を乗り越えて観ることが出来たこの公演は、生涯忘れる事はない、身体に染み入る公演となったのです。

おわり

※写真は、マラガの試練を乗り越えて観れた公演【Cabalgando】神々(モントージャファミリー)の宴です。







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